名曲喫茶の記憶.9~《わかば大学塾》
以前のブログでちらっと名前が出てきた地域福祉市民活動《わかば風の会》ですが、代表のYさんにはたいへんお世話になりました。
Yさんは、その立場から地域にクラシック音楽の文化を根付かせたいとの思いや、カデンツァの集客をとても気にしていただき、「今度、鶴ヶ島市の市民大学講座《わかば大学塾》を企画するから、講座を設けてはどう?」と紹介してくれたのでした。
私は、好きで音楽を聴いてきただけで、特別な教育も受けてきたわけではないし、私より詳しい人はたくさんいる、との思いがありかなり悩んだのですが、思い切って申し込んでみることにしました。
市民大学講座なので、原則としてテキスト代を除き会費は無料、場所も公民館などを借りる、という事だったのですが、聴くためのオーディオ設置の問題もあり、場所をカデンツァにして、なおかつ、ドリンク代程度なら、という事で毎回の参加費(500円)をいただく事も認められました。
毎月1回を半年間で一期でしたので計6回の講座です。まずは時代を代表する作曲家の音楽をなるべくたくさん聴いてほしいと思ったので以下のタイトルでテキストを作りました。
間違いを教えてはいけないので、私自身かなり力を入れていろいろ調べながらテキストを作りました。これはいい勉強になりました。
2月14日(日) クラシック音楽の変遷
3月14日(日) バロック時代の音楽
4月11日(日) 古典派の音楽
5月 9日(日) ロマン派の音楽 Ⅰ
6月13日(日) ロマン派の音楽 Ⅱ
7月11日(日) 近代から現代の音楽
毎回10名前後参加していただけましたので、スペース的にはちょうどいい感じでした。
なんとか一期を終えると、Y代表がまたみえて、「二期もあるからまたやりなよ」とお声かけいただきました。
二期目は、「名曲の聴き比べ」を3回、「名演奏家のココが聴きたい」を3回にそれぞれ分けて紹介させていただきました。
二期目の開催日の日付けを見返したら、10月と11月は2回ずつ開催して、半年かけずに翌年1月に講座が終了するように開催していました。
何でだろう?と思ったら、翌年2月に鶴ヶ島のカデンツァは閉店、本郷に移転する事が決まり、そのように開催させていただいたのだな、と思い出しました。
2月の鶴ヶ島での最後の喫茶営業では、講座に参加していただいた皆さんが来店して下さり、花束までいただきました。講座については拙い説明で申し訳なかったという思いはありますが、参加していただいた皆さんの温かいお気持ちに本当に感謝しています。
鶴ヶ島では2年間しか営業していなかったのですが、《わかば大学塾》には、その中の1年間お世話になりました。これもかけがえのないカデンツァの記憶です。
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