名曲喫茶の想い出

『名曲喫茶の記憶』シリーズ、しばらくお休みしてしまいました。(^_^)a
お休みついでに、私にとっての名曲喫茶について書いてみたいと思います。
名曲喫茶好きの皆さんは、推しのお店がある(あった)と思いますが、私にとっての名曲喫茶は、高田馬場の《あらえびす》です。
音楽評論家の大家のお名前をそのまま店名にしたお店ですが、2階席まである欧風の落ち着いた店内で、寛いで音楽に浸れるお店でした。
私は、目指して行ったのではなく、たまたま通りがかって見つけたお店で、当時名曲喫茶というものの存在を知らなかったので、かなりカルチャーショックを受けました。
当時はインターネットなんてものは普及してなかったですからね、、、
スピーカーは、タンノイのレクタンギュラーヨーク。おそらくモニターゴールドのユニットですね。
かなり際どいスペースにセッティング。
両スピーカーの間に、演奏中の曲名が書かれたボードが置いてあります。
アンプ、プレーヤー類はこんな感じ。

音質は、Hi-Fi的には優れている印象ではありませんが、タンノイ特有の味のある音楽を聴かせてくれました。それとなんといっても店内の雰囲気ですかね。相乗効果バッチリです。👍

私がこのお店で最初にリクエストしたのはモーツァルトの交響曲第25番で、ベーム指揮ベルリンフィルの演奏が流れました。♪

この時の音が、自分の求める音として今も自分の中に残っていまして、私のシステムはHi-Fi的にはたぶん全然なのですが、音楽を愉しむシステムとしては、なかなかだと思っているのです。
まぁ、自己満足の世界です。
☆当方のシステムは、GARRELYのページに掲載しています。

残念ながら、《あらえびす》は、1988年に閉店してしまいました。

でも、このお店をきっかけに名曲喫茶を知り、中野のクラシックさん、荻窪のミニヨンさん、阿佐ヶ谷のヴィオロンさん、吉祥寺のバロックさん、渋谷のライオンさん(渋谷は苦手なのであまり行けませんが)、越谷のカフェブロッサムさん、駒場のアンサンブルさん、あと京都の柳月堂さんにも伺いました。
それぞれのお店には特徴、こだわりがありますが、私的には音楽を聴く空間を提供してくれそこにこだわっている名曲喫茶が居心地の良いお店でした。

今はコロナ禍で外出もままなりませんが、落ち着いたら名曲喫茶を巡ってみたいと思っています。

"名曲喫茶の記憶"

名曲喫茶の元店主が"当時の記憶"と、その後の"あれやこれや"を置いておくページです。

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