3/27 リュートとギターによる《春の音楽祭》

花粉の飛び交う春の訪れ。。。

皆さん、いかがお過ごしですか?

カデンツァの置き看板には「他のお客様がいらっしゃる時には、おしゃべりはご遠慮下さい。」と書いてあるのですが、私がくしゃみを連発し、お前が一番うるさいんだよ、、、とヒンシュクを買う今日この頃です。

そんな春のコンサートに相応しいタイトル

「春の音楽祭」がカデンツァで開催されました。

ご出演は、、、

リュート佐々木勇一さん、ギター山田岳さん、ギター山本大河さん。

現在、佐々木さんと山本さんはドイツ在住で研鑽を積んでおられ、山田さんがドイツに演奏のお仕事で行かれた時にこの企画が決まったそうです。

そして特別友情出演でリュートの佐藤亜紀子さんも演奏されました。

プログラムは、、、

山本さんソロ

・ファンシー/ダウランド

・ノクターナルOp.70/ブリテン

山田さんソロ

・ギターのためのエチュード第10番「なぜダメなんだ、Mr.バックリー?」/ベンジャミン・ドワイヤー

・やさしい手品/横島浩

佐々木さんソロ

・シャコンヌ/ヴァイス

・リュート組曲第3番(無伴奏チェロ組曲第5番)/J.S.バッハ

山本さん、山田さんデュオ

・薄目をひらいて/渡辺由紀子

佐々木さん、山本さん、山田さん、佐藤さん

・カンタータ「神の時こそいと良き時」よりソナティーナ

確かなテクニックで丁寧な演奏をされた山本さんはまだ20歳だそう、将来有望なギタリストさんです。

右の佐々木さんは、なかなか聴く機会のないリュートでのリュート組曲を演奏。

(ギターで弾かれる機会の方が多い)

リュートの響きは独特で、いにしえの時に導いてくれるような素敵な演奏でした。

左の佐藤さんは、昼間の本番後、駆けつけて下さったそうです。佐々木さん曰く「憧れの先輩」だそうで、リュートの話題に花が咲いてました。

右の山田さんはカデンツァ2回目のご出演ですが、私はそれ以前、作曲家のためのコンク-ル受賞者コンサートで山田さんの素晴らしい現代音楽の演奏を聴かせていただいていて、今回も従来のギター曲とは違った、ギターの新しい魅力を聴かせていただきました。


山本さんと山田さんのデュオで演奏された「薄目をひらいて」は、まったく同じ譜面を各々がピタッと合わせるのではなく、思い思いに演奏し、そのズレでサラウンド的効果をもたらす面白い曲。山田さんは後方の客席で演奏されたので、お客様は前後から音が響くという変わった趣向を味わいました。

オープニングとエンディングはゲストの佐藤さんを交えた演奏。

アンコールの「カデンツァのための即興曲」(でしたっけ?)は、アドリブで演奏される楽しい曲でした。バロック時代もこんな遊びもあったのでしょうね。


リュートとギターの「春の音楽祭」。とても楽しい音楽祭でした♪

"名曲喫茶の記憶"

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